睡眠とはズバリ何ですか?

睡眠とはズバリ何ですか?

この質問に簡単に答えることはできません。それは一生命とは何か」という
質問に簡単に答えることができるかどうか、考えてみればすぐにおわかりで
しょう。
睡眠が不足すると、私たちはいらいらしたり、眠くなったり、元気がなくな
ったりして、生活の質が損なわれます.これは脳が、〃疲れたからもう休みたい〃
という信号を出しているからです。また、場合によっては、生命維持に重大な
支障を生じることさえあります。
これ童塁返しにすれば、睡眠とは、このような状態を生じさせないための機
能であり、そのために必要なのだということになるでしょう。
しかし、それでは満足な解答にはなりません。睡眠は、いろいろな目的を持
った生体機能ですがひとくちで言えば、大脳を規則的に休息させ再び覚醒
させるために管理するという機能が最も重要です。
睡眠は、生物界に広く見られる活動と休息のリズム現象をもとに発達してき
ました。そして、脳の進化とともに、大きく発達した大脳をうまく休ませる機
能が拡張されてきたのです。
その結果、私たちの睡眠は、「大脳のためにある」と言ってもよいくらいに特

殊化しています。睡眠不足のとき私たちが感じる不愉快な気分や意欲のなさは、
身体ではなくて大脳そのものの機能が低下していて、大脳が休息を要求してい
ることを意味しています。
私たちが大脳による精神活動、さらには生活の質を高い水準に維持するため
には、睡眠を上手に活用することが大切である、という結論になるのです。

 

人は何日眠らずにいられるのですか?

眠らずにいると眠気がしだいに増大して、何はともあれ眠りたくな覚醒
し続けることは不可能となります。ですから、よほどのことがないかぎり、自
力で起き続けていられるのはせいぜい三日〜四日でしょう。
ちなみに、睡眠研究者の立ち会いのもとに行われた断眠の世界記録は、二六
四時間一二分(約11日)どまりです。この記録は、アメリカの高校生で当時一
七歳だったランティー・ガードナーが、一九六四年のクリスマス休暇に達成し
たものです。
動物実験からは、眠りが長期間にわたって連続的に奪われると、必ず死に至
るということが実証されています。